成長の選択肢としての「留学」

第2回 | 成長している実感がなくなったのは、あなたのせいじゃない

「前に進んでいない感じ」の正体

以前は、
もう少し手応えがあった気がする。

できなかったことが、少しずつできるようになり、
自分なりに成長している実感があった。

でも最近は、
毎日をこなしているだけで、
「前に進んでいる」という感覚が、どこか薄れている。

努力していないわけではない。
サボっているつもりもない。

それなのに、
自分が停滞しているように感じてしまう。

この感覚を、
「自分の問題だ」と思い込んでいる人は少なくありません。

成長できない理由を、個人に押し付けすぎている

日本では、
成長できない=努力不足
停滞している=本人の問題

そう考えられがちです。

だから多くの人は、
「もっと頑張らなければ」
「自分が弱いからだ」
と、自分を追い込みます。

でも、ここで一度立ち止まって考えてみてください。

人は、
どんな環境でも、同じように成長できる
わけではありません。

むしろ成長は、
個人の能力よりも、
置かれている環境の影響を強く受けます。

成長は「負荷」とセットで起こる

人が成長しているとき、
そこには必ず、少しの負荷があります。

・考えなければ進めない
・判断を間違える可能性がある
・失敗すると責任が返ってくる

こうした状況に置かれると、
人は自然と考え、試し、修正します。

逆に、
すでに慣れた仕事、
予測できる結果、
役割が固定された環境では、
負荷はどんどん小さくなります。

それは悪いことではありません。
ただ、成長実感が生まれにくくなるだけです。

「できるようになったこと」に気づきにくい環境

もう一つ、重要な要素があります。

成長を実感できるかどうかは、
「できるようになったことが見えるかどうか」
にも大きく左右されます。

環境が変わらないまま年数だけが重なると、
できることが増えていても、
それが当たり前になってしまいます。

周囲からも、
「できて当然」と見られるようになります。

結果として、
成長しているのに、
自分では成長していないように感じる
というズレが生まれます。

成長が止まったのではなく、見えなくなっただけ

ここで、はっきりさせておきたいことがあります。

多くの場合、
成長が止まったのではありません。

成長が「見えなくなった」だけです。

・同じ場所
・同じ役割
・同じ評価軸

この状態が続くと、
変化が可視化されにくくなります。

だから、
「自分は伸びていない」
という錯覚が生まれます。

それを、
能力の問題だと誤解してしまう。

今の環境は、何を鍛えているか

ここで、一つ問いを投げかけてみてください。

今の環境は、
自分のどの力を、鍛え続けているだろうか。

もし、
すぐに答えが浮かばなくても問題ありません。

それは、
あなたが鈍いからではなく、
環境が静かすぎるだけかもしれません。

すぐに変えなくていい

環境を変えるべきだ、
と言いたいわけではありません。

今の場所で学べることも、
まだたくさんあります。

ただ、
「成長していない気がする」という感覚を、
自分の欠点として片づけないでほしいのです。

それは、
次の段階を考えてもいい、
という合図かもしれません。

考え始めた時点で、止まってはいない

成長実感がなくなったとき、
人は不安になります。

でもその不安は、
思考が止まっていない証拠でもあります。

何も考えず、
何も感じなくなったときのほうが、
よほど危険です。

今は、答えを出さなくていい。
行動を決めなくてもいい。

ただ、
「この感覚には意味がある」
と認めるところから始めてみてください。

成長している実感がなくなったのは、
あなたのせいではありません。

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