ハイライト 留学成功のポイント

注意!日本人特有の高校留学に潜む見えない罠|スマートフォンとの付き合い方

受験の国から受験のない国へ

「えっ?日本人の学生が?本当に?」

2025年春。バンクーバーにある教育委員会を視察した時のことです。校内を視察するツアーが終わり、校内のカフェテリアでコーヒーを頂きながら担当のジョンさんと雑談をしていた時、私はこんな質問をしてみまた。「日本人の学生が苦労していること、日本人の学生に良くある問題はなんですか?」ジョンさんからの回答は私が思っていたものとあまりにも違い驚きました。

「欠席と遅刻が多いね。怠けているというか、日本の学生生活に比べるとこっちの学校は楽に感じるんだと思う。こっちでの生活に慣れるほど、生活態度が乱れていく子が出てくるよ。」

日本人の学生が?英語力が低い学生が多いのに?

驚いた私とジョンさんは、コーヒーが冷めるまで話し込んでいました。ジョンさんは、若い頃に日本の公立学校で働いていた経験のある親日家で、実は奥さんも日本人。日本への想いもあって、普段日本人の学生をサポートしながら、思っていることをたくさん話してくれました。

もちろん、個人差はあるでしょうし、一生懸命頑張っている子もたくさんいるという前提のお話でしたが、まさに日本特有の問題だなと感じたことを、これからカナダでの高校留学を検討しているあなたとシェアしますね。

コース選択・時間割次第で楽な留学になる

日本の高校とカナダの高校の教育における最大の違いはやはり、受験があるかないかだと思います。カナダには受験がありません。「大学に入るための教育ではなく、大学で学ぶための教育、社会に出ていくための教育です。」2つの国で、これだけ教育の目的・目標が違うとやはり学校や授業、先生の雰囲気が違います。そして、カナダには塾というものも存在しません。日本の中高生の日常が実はカナダの基準で見ると異常に受験の影響を受けているというのを、留学を始めた子供達が実感するのに長い時間は掛からないと思います。

日本の中学生、高校生は学校にもよりますが、毎日6時限、7時限授業そして、私立の学校だと土曜日も授業がある学校がありますね。カナダは土日は休みです。そして、カナダの高校は基本的に4時限授業です。セメスター式の学校が多いので、9月から1月までの前期に4科目、2月から6月までの後期に4科目、年間合計で8科目を学ぶというのが一般的です。つまり5ヶ月間、同じ4科目を毎日受けていきます。もちろん学年が上がるごとに内容は難しくなっていくのですが、留学を始めたばかりの留学生は英語力が低い子が多いので、比較的、高い英語力がなくても単位取得ができる選択科目が前期に入ってくることが多いです。フード、ダンス、音楽、体育、ドラマ、そして留学生向けの英語クラス・ESLなど。学校側の意図としては、前期のうちに英語力を上げて、後期に難しい英語や社会などの科目を受講するように配慮してくれています。

ですが、例えば、学生によっては前期の4時間授業が、

  • ESL 留学生向けの英語クラス
  • 体育
  • 料理(または、ダンス、ドラマ、音楽、など)
  • 数学

このような4科目になってくると、留学生の日常としては、とても楽になってきます。もちろん留学が始まったばかりの頃は、新しい環境や英語での授業に慣れるのに苦労する子もいるでしょう。ですが、2ヶ月、3ヶ月も経つと、カナダでの留学生活が日本の学生生活よりも楽に感じるようになる子が出てきます。数学は日本の方が進んでいるので、日本の中学、高校で数学が得意だった子は、カナダの数学はとても簡単に感じられます。部活やクラブ活動に参加しない留学生は、3時半頃には学校が終わり、そこからは塾もない自由時間です。体育や料理のクラスで宿題はあまり出ません。実はたくさんの時間を持て余す子が出てくるのです。

自分の時間を自分で埋めれるスキル

カナダで留学をしている高校生の方が、日本の高校生よりも時間的な自由がある。これは間違いないと思います。(もちろん、カナダでも部活や勉強、友達との付き合いで忙しくしている子もたくさんいます)「この勉強するも、勉強しないも、自分で決められる自由な時間の使い方で留学が決まる!」と言っても過言ではありません。先ほどのジョンさんのお話に出てくる学生さんたちは、この自由な時間をスマホとゲームで埋めてしまっているようです。これが留学生活にとてもよろしくない影響を与えています。

大人だって中毒になる

留学中のスマートフォン、特にSNSの利用にはとても注意が必要です。なぜか?

めちゃくちゃ面白いからです。

大人の我々でも、経験があると思います。メールやメッセージを確認したついでや、なんとなく持て余した時間にインスタグラム、Youtubeショートの面白そうな動画が目に入り、1つ見始めると、次から次へと自分の興味に合わせて、どんどん面白い動画がやってきます。スクロールし続けてしまいます。(英語で Doomscroolingと言います)もちろん、これらのソーシャルメディアの向こう側には、AI(人工知能)がいて、あなたの検索履歴や再生履歴から、次から次へと動画を見せてきます。あなたのことを日々研究しています。あなたのことをスマホに釘付けにして「出来る限り長時間動画を見させ続ける」これがソーシャルメディア会社の目的でそれが利益に繋がることはご存知だと思います。大人でも中毒になるのに、15歳から18歳の若い高校生の脳に与える影響は計り知れません。そして、ホストファミリーへの印象もとても悪くなります。ホストファミリーとコミュニケーションを取らず自分の部屋で、ずっとスマホを見ている。このような状況に陥っている留学生がやはりいます。そして、ここからが深刻なポイントになります・・・

ソーシャルメディアに中毒になってしまった学生は、夜ぐっすり眠れなくなれます。運動もせず体も疲れていないはずなのに、眠れなくなる子もいます。それで、朝起きれなくなって学校に遅刻する、学校に行くのが嫌になって学校を休む。。。という悪い循環に入ってしまいます。(SNSによるドーパミンという脳内に分泌されるホルモンの影響で、カナダでの学校生活が刺激的でなくなり、面白くなくなり、やる気が出なくなってしまいます。興味のある方は、「ドーパミン、集中力、影響」などのキーワードで検索してその影響をリサーチしてみてください。)

この先の留学に向けての準備

高校留学の最初の学期に比較的、単位が取りやすい、高い英語力を必要としない科目を受けているのには理由があります。ズバリ、この先に向けて英語力の準備をするためです。これからどんどん難しくなる授業について行くために必要な英語力を前期で身につけるためです。決して「あなたの英語力に合わせて、自分のペースで過ごしてね」という訳ではありません。学校の授業が難しくない時こそ、英語力を高めるために時間を使わないといけないのです。

このような話になると、ひょっとしたら日本の保護者の方は、「それをサポートするための仕組みや場所はないのですか?」と考えられるかも知れません。「勉強が必要なら塾へ」の発想ですね。先ほども書いたようにカナダに塾はありません。必要であれば、家庭教師(チューター)をつけることは出来ますが、その前に、本人の考え方と姿勢、生活習慣の見直しで改善出来ることがたくさんあると思いますので、いくつかご紹介します。

改善のスタートは自分を知ることから

一番最初に大切なこと。

まず自分が、私が上記で書いた、「日本人特有の罠に、自分は当てはまってないか?」と素直な気持ちで向き合ってみてください。当てはまっていないなら大丈夫!今のペースで頑張ってください。スマホやソーシャルメディアよりも、毎日の留学生活が楽しいと感じられているのは、エージェントの私たちも嬉しいです。その留学生活をもっと良くするために、スマホとの付き合い方を上手にコントロールしていってください。

「私、ちょっと当てはまるかも。。。」という方へ。次に大切なこと。

この罠にはまってしまっている自分を責めないこと。

先ほども書きました。大人でも中毒になるのです。自分を責めるのではなく、「このままではいけない」と思えたあなたなら大丈夫です。あなただけのせいじゃないです。留学中のライフスタイルを、成功する留学に向けて変化させていきましょう。

ライフスタイルの見直し

まずは自分のライフスタイルを見直して自分の睡眠力をチェックしましょう。毎日きちんと、「7時間から8時間ぐっすり眠れているか?寝つきは良いか?朝すっきりと目が覚めるか?」これを確認しましょう。そうじゃない場合は、寝る前のスマホを使うルールを自分で決めましょう。

例えば・・・

朝7時には起きないといけないから、夜11時には寝る必要がある、直前までスマホを見るのは寝つきによくないので、夜9時30分以降はスマホを見ない。

このように、自分でルールを決めてそれを守るトレーニングをしていきましょう。現代人にとってはもはや、「きちんと睡眠が取れる」ということさえスキルになります。なぜか?それが出来る人と出来ない人の違いが、生活や仕事に表れてくるからです。影響が出てくるからです。

親から離れて暮らす留学生活だからこそ、親もとても心配な部分です。海外で暮らす子供が、「眠れない」「食欲がない」このような状態になるととても心配になります。親の心配は尽きませんが、「とりあえず、ご飯食べれて、よく眠れてるなら大丈夫だろう。」と安心できます。海外生活のベースになる部分ですので、留学をするご本人にこの大切さをわかって欲しいです。

学校のペースと自分のペース

冒頭で書きましたが、学生によっては、学校での勉強のペースが思っていたよりもイージーになってくる場合もあります。1日4教科。ESL、体育、料理、数学(数学は比較的得意でカナダの数学簡単過ぎるというパターン)授業は午後3時半に終わり、そこからはフリータイム。このような状況にいるなと思った場合は、学校のペースだけじゃなく、自分のペースを持つ必要があると思ってください。

「留学が始まったばかりの今の受講科目は比較的受けやすいけれども、それは自分が英語力を上げるためにそうなっているだけ。だから今英語力を上げるために頑張らないと、後期が始まったり、この先の留学で授業についていけなくなる。」

留学生に出来そうなことをご紹介します。

  • 英語を学ぶための場所、機会が学校の中にあるか?
  • ESLの先生に積極的に、もっと学ぶための教材やアドバイスをもらう
  • 3時半に学校が終わってから、図書館へ行って勉強するルーティンを作る
  • 今受けている科目ももちろん受ける姿勢によって得られるものは変わる。100点取るつもりで取り組む。
  • 英語の本を読む。1か月に1冊のペース
  • 日本語を勉強したいカナダ人学生を探す。ラングリッジエクスチェンジでWIN-WINの友達を作る。
  • ボランティアに参加してみる。
  • 同じ境遇にいる日本人の友達と一緒に勉強する。良い仲間を作る。

イージーな日常はハードな人生を作る

私の好きな英語の言葉をご紹介させてください。

If you live easy days, your life gets harder. If you live hard days, your life gets easier.

イージーな日常を過ごすほど人生はハードになる。ハードな日常を過ごすほど人生はイージーになる。

これは留学生活だけではありません。誰にでも当てはまる言葉。もちろん私自身にも。でも今日は留学に当てはめて話をすると、自分の勉強や英語上達のために一生懸命に毎日を過ごしているあなたほど、留学生活はだんだん楽になっていきます。あなたの英語力も伸びて、あなたの姿勢を見てまわりの人たちもあなたへの信頼を増していきます。一生懸命で頑張っている子ほどまわりから応援されるのは当然です。友達も増えるし、チャンスも増えるし、サポートしてくれる人たちも増えます。

その逆に、親から離れた留学生活で、楽な日常を過ごす留学生も残念ながらいます。(彼らが悪いのではなく、まだ子供なのかも知れません)その楽な日常を積み上げていくことで、その子の留学はどんどん大変でハードになっていきます。成績や出席日数が足らない、提出物が出ていないので受講科目の単位が取れない、生活態度が悪く留学プログラムから警告書が届くなどの状況に陥る子もいます。

留学を上手に成功させるためには、留学生の心の成長は不可欠です。15歳から18歳の高校生。子供から大人になっていく大切な時期です。留学に関する様々な意見や事例を聞いて、自分自身をコントロール出来るようになってほしい。そのためにプラスのこともマイナスなこともお伝えしていこうと思います。

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