カナダ留学を考えるとき、「教育レベルが高い」「英語環境が良い」といったイメージを持つ方は多いと思います。それ自体は間違いではありません。ただ、実際にカナダの学校に入ってみると、日本とはかなり違う点があることに気づきます。ここでは、制度の細かい話だけでなく、その制度がどんな考え方の上に成り立っているのかという部分も含めてお伝えします。
カナダの教育は「州」が担っている
まず知っておいてほしいのは、カナダでは 教育は州の管轄 だということです。連邦政府が全国一律の教育制度を決めているわけではありません。
そのため、
- 学年の区切り
- 単位の考え方
- 卒業要件
は、州によって異なります。「カナダの学校はどこも同じ」と思っていると、ここでつまずくことがあります。
カナダでは教育の管轄が州ごとに異なるため、州ごとの制度差を知ることがとても大切です。
▶ カナダの都市・州ごとの教育事情を見る
初等・中等教育の基本的な流れ
一般的には、
- 小学校
- 中学校
- 高校
という流れですが、どこからが高校なのかも州によって違います。
また、日本のように「一斉に同じことを学ぶ」というスタイルではありません。生徒一人ひとりの選択が、かなり早い段階から反映されます。
単位制と「自分で選ぶ」教育
カナダの高校教育で特徴的なのが、単位制です。必要な単位を積み重ねていくことで、卒業を目指します。
これは自由度が高い反面、
- 自分で計画を立てる必要がある
- 相談しないと情報が入ってこない
という側面もあります。留学生にとっては、サポート体制やカウンセリングの役割がとても重要になります。
成績評価の考え方
カナダでは、テストの点数だけで評価が決まることはあまりありません。
- 課題
- プレゼンテーション
- 授業への参加
- 日常的な取り組み
こうした要素が、成績に大きく影響します。「黙って真面目に聞いていれば評価される」というわけではない点は、日本との大きな違いです。
教師と生徒の関係
カナダでは、教師と生徒の距離が比較的近いと感じる方が多いです。ただし、「面倒を見てくれる存在」と考えると、少しギャップが生まれます。
基本は、
- 自分から質問する
- 困ったら相談する
という姿勢が前提です。その分、行動すれば、きちんと応えてくれる環境でもあります。
留学生に求められる姿勢
カナダの教育制度は、「自立した学習者」を前提にしています。
- 指示を待つ
- 正解を教えてもらう
という姿勢だけでは、うまくいかないこともあります。
一方で、
- 自分の意見を持つ
- 間違いを恐れず発言する
ことができれば、評価されやすい環境でもあります。
日本の教育との違いをどう捉えるか
日本とカナダ、どちらが良い、悪いという話ではありません。ただ、考え方はかなり違います。最初は戸惑って当然ですし、慣れるまでに時間がかかる人もいます。大切なのは、「違いがあることを前提にする」ことです。
教育制度の違いは文化・価値観とも深く結びついています。
▶ カナダの文化と価値観のページでも詳しく解説しています
まとめ|制度を知ると学び方が変わる
カナダの教育制度を理解すると、
- なぜ自己管理が求められるのか
- なぜ発言が評価されるのか
- なぜ学校ごとに雰囲気が違うのか
が見えてきます。制度を知ることは、留学を有利に進めるための準備でもあります。カナダの教育制度を理解した留学生の多くは、自分で主体的に学習計画を立て、成績向上や進学成功につなげています。
次におすすめの記事
次は、⑥「カナダの文化と価値観」を読むと、学校生活や人間関係がより理解しやすくなります。